まずは東洋医学とはどのような医学なのかを知りましょう。医学と聞いて多くの人がイメージするのは手術や薬で患部を治療する西洋医学ではないでしょうか。東洋医学は患部だけでなく患者さんの全身や生活習慣などを診て、総合的に治療法を判断します。東洋医学は「気」「血」「水」の3つの要素がバランスよく身体を巡ることで健康を保っていると考えています。このバランスが崩れることで体調が悪化するため、バランスを崩さないことを重視しています。
この記事をチェック東洋医学は西洋医学とは異なり、患部の改善を促すことだけを目的としているわけではありません。病気やケガを患っている患者さん自身を診ています。患者さんの状態や生活習慣などを総合的に判断して治療法を決めていきますが、身体の崩れたバランスを整えるために有効だとされているのが漢方薬です。ここでは漢方薬の即効性や服用する際の注意点などを記載しています。漢方薬には煎じ薬とエキス剤がありますが、それぞれ長所と短所があるため臨機応変に使用するといいでしょう。
この記事をチェック東洋医学に注目が集まり漢方を取り入れる病院が増えてきています。クリニックや総合病院、大学病院の中には漢方を専門に研修した医師が在籍している漢方外来を設置しているところもあります。他にも産婦人科や小児科などでも漢方が普及していますが、すべての症状に適しているわけではありません。手術が必要な場合や緊急を要する場合は西洋医学の方が向いています。漢方が向いているのは高血圧や糖尿病などの慢性的な病気や冷え性などの体質改善の治療です。
この記事をチェック病気やケガの原因を突き止め、それを除去することを目的とした東洋医学は健康な状態を保つために「気」「血」「「水」の3つのバランスを崩さないことが大切だと考えています。
漢方薬は長期間継続して服用することで効力を発揮すると考えられていますが、風邪の症状を緩和するのに有効な葛根湯や倦怠感を解消する補中益気湯など即効性の高いものもあります。
東洋医学の治療法のひとつである漢方は、「大人を対象とした治療法」というイメージが強いのですが、最近は子どもにも高い効果が期待できると関心を寄せる小児科医が増えています。