バランスの崩れた身体を漢方薬で整えるためには、服用する際の注意点や副作用についても知っておかなければなりません。また、他の薬との相違点も一緒に紹介しています。漢方薬は植物や動物、鉱物などの天然由来成分で構成されています。西洋薬のように人工的に化学合成された物質は使用していません。
東洋医学は西洋医学とは異なり、患部の改善を促すことだけを目的としているわけではありません。病気やケガを患っている患者さん自身を診ています。患者さんの状態や生活習慣などを総合的に判断して治療法を決めていきますが、身体の崩れたバランスを整えるために有効だとされているのが漢方薬です。ここでは漢方薬の即効性や服用する際の注意点などを記載しています。漢方薬には煎じ薬とエキス剤がありますが、それぞれ長所と短所があるため臨機応変に使用するといいでしょう。
この記事をチェック漢方薬は他の薬とどのようなところが違うのかを見ていきましょう。ここでは「西洋薬」「ハーブ」「健康食品やサプリメント」と比較しながら相違点を挙げていきます。まずは西洋薬との違いですが、大きく異なるのは構成している成分です。西洋薬は人工的に化学合成されたひとつの成分から構成されていますが、漢方薬では植物や鉱物などの天然由来成分を2種類以上組み合わせています。ひとつの漢方薬でさまざまな治療に対応できるのが特徴です。
この記事をチェック漢方薬の副作用でよくあるのは胃もたれなどの消化器系の異常や、湿疹や痒みなどの皮膚の症状です。副作用は漢方薬を服用するのをやめればすぐに治まりますが、長期間飲み続けなければならない場合もあります。その場合は副作用が起きたらすぐに病院を受診し、このまま飲み続けてもいいのかどうかを確認してください。副作用が起こるかどうかは体質にもよります。他の漢方薬を3種類以上服用している人や糖尿病でインスリン治療を行っている人は特に副作用が起きやすいので注意してください。
この記事をチェック病気やケガの原因を突き止め、それを除去することを目的とした東洋医学は健康な状態を保つために「気」「血」「「水」の3つのバランスを崩さないことが大切だと考えています。
漢方薬は長期間継続して服用することで効力を発揮すると考えられていますが、風邪の症状を緩和するのに有効な葛根湯や倦怠感を解消する補中益気湯など即効性の高いものもあります。
東洋医学の治療法のひとつである漢方は、「大人を対象とした治療法」というイメージが強いのですが、最近は子どもにも高い効果が期待できると関心を寄せる小児科医が増えています。